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メッセージを順番に表示させてみましょう

プログラムは上から順番に実行されます.

今度は「こんにちは」に続けて,「さようなら」と表示させてみたいと思います. リスト1を入力します.

リスト1
go(50,100);
say("こんにちは");
say("さようなら");

実行してみましょう.

図1.リスト1の実行結果

あれ!いきなり「さようなら」が表示されました.「こんにちは」は表示されなかったのでしょうか?

実は,コンピュータは確かにリスト1のプログラムを上から順番に

と実行したのです.しかし,コンピュータはとても高速に動作しているので 「こんにちは」と表示してから,人間の目に見えないうちに,すぐに「さようなら」 と表示してしまっています.

これでは,「こんにちは」が見えないので,コンピュータに少し待ってもらうように命令を追加しましょう.

リスト2
go(50,100);
say("こんにちは");
sleep(30); // 追加
say("さようなら");

実行すると,今度は「こんにちは」が表示されてから「さようなら」が表示されました.

リスト2で追加した sleep という命令は,その名の通りコンピュータにしばらく寝てもらいます. つまり,プログラムの実行を少し待ってもらいます. 後ろに書いた30 は,どれくらい待つかを表す数値で,単位は「フレーム」です. フレームについては後ほど詳しく説明しますが,1フレームは30分の1秒(約0.03秒)に相当します.

sleep(30)は30フレーム,つまり1秒ほど実行を待ちます.つまり,このプログラムは,次の順番で実行されます.

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