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繰り返しを使ってプログラムを短くしましょう
さきほどのプログラムをよく見てみましょう.
リスト1 Cat
x=50;
go(x,100);sleep();
x+=10;
go(x,100);sleep();
x+=10;
go(x,100);sleep();
x+=10;
go(x,100);sleep();
x+=10;
go(x,100);sleep();
x+=10;
go(x,100);sleep();
最初のx=50;
を除いて,あとはずっと
go(x,100);sleep();
x+=10;
が繰り返されていることがわかります.
このように,同じことを何度も繰り返すときは,コンピュータに「この部分は繰り返してください」
と指示することによって,プログラムをもっと短くすることができます.
リスト1 を,リスト2のように書き換えてみましょう.
リスト2 Cat
x=50;
while (x<=100) {
go(x,100);sleep();
x+=10;
}
実行してみると,先ほど同じように動きます.
ここでは,「while文」という書き方を用いています.これは,次のような形式で使います
while文の書式
while(条件) {
動作
}
- while文は, { と } で囲まれた動作を繰り返し実行します.
- どのくらいまで繰り返せばよいかを,条件 に指定します.
リスト2の動作は,次のようになります.
-
x=50;
変数xに50を覚えさせる
-
x<=100
, つまり変数xの値が100以下の間は,次のことを繰り返す
-
go(x,100);
(x,100)の場所に絵を表示し,
-
x+=10;
xを10増やす
さて,この仕組みを使って,猫の絵を横位置300まで動かしてみましょう.
リスト3 Cat
x=50;
while (x<=300) {
go(x,100);sleep();
x+=10;
}
リスト2と変わった部分は,while の後ろの x<=300
だけです.
つまり,数値を1個変えるだけで,もっと遠くまで動かせるのです.
以前は,300まで動かすにはたくさんのプログラムを書かなければならなかったのに比べると
かなり楽になりました.
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